NELLマットレスはSNSを中心に広まった、今話題のマットレスです。寝返りがしやすく、寝心地の良いマットレスと口コミで高評価をえています。さらに、高い抗菌消臭効果も評判になっています。
そんなNELLマットレスですが、直置きをして使用したいという声もあるようです。
小さい子供がいるから転落が心配。部屋が狭いからベッドの高さを低くして開放感を演出したいなどなど。さまざまな理由からマットレスを直置きして使用したいという方も多いかと思います。
そんな高評価のNELLマットレスですが、直置きはできるのでしょうか?
結論から言えば、NELLマットレスを直置きすることはおすすめしません。
しかし、おすすめされないけど、どうしても直置きで使用したいという人もいるでしょう
この記事では、現在NELLマットレスを使用している筆者が、NELLマットレスを直置きするメリット・デメリットと直置きする場合のお手入れ方法をお伝えします。
ネルマットレスを直置きするメリット
小さなお子さんの転落防止
ご家族に小さなお子さんがいる場合、NELLマットレスを直置きすることで転落によるケガの予防になります。NELLマットレスの厚みは約20cmです。ベッドの上にマットレスを置き使用すると低く見積もっても40cm程度の高さになります。0〜2歳程度のお子さんの目線でみると、身長の半分以上の高さから硬いフローリングに転落することになります。目を離したスキに子どもがケガをしていたということもあるかもしれません。
部屋を広く見せることができる
単身者向けのアパートのように狭い間取りだと、ベッドを置いただけで強い圧迫感が生じることがあります。マットレスを直置きすることで、空間を広く見せることができます。
低コスト
フレームベッドを購入する必要がないのでその分、マットレスに費用をかけることができます。NELLマットレスの口コミの中にはお値段が高いというものもあります。直置きを選択することで、NELLマットレスにも手が届きやすくなり、質の良い睡眠を手に入れられるかもしれません。
畳にも痕がつきにくい
寝室が畳の場合、ベッドを置いてしまうと畳にベッドの足の痕が残る可能性があります。しかし、マットレスを直置きする場合、その心配はありません。
ネルマットレスを直置きするデメリット
湿気・カビが発生しやすい
人は一晩に200〜350mlの汗をかくと言われています。ベッドを使用していれば、湿気がこもりにくく、衛生的に使い続けることができます。しかし、マットレスをフローリングや畳の上に直置きすると、湿気がこもってしまい、カビが発生する原因となってしまいます。NELLマットレスは洗濯したり、漂白する事はできません。カビの発生を予防することがとても大切になります。
ホコリやハウスダストを吸い込みやすい
NELLマットレスの厚みは約20cmであるため、ベッド使用時と比較して床にあるホコリやハウスダストを寝ている間に吸い込む可能性が高くなっています。ホコリやハウスダストを吸うことで、アレルギーを発症する可能性も高くなってしまいます。
床冷えする
NELLマットレスはへたりやカビの原因になりやすい厚いウレタンは使用せず、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた独自の13層構造となっています。これによって高い通気性を確保していますが、マットレスを直置きすることで床で冷やされた空気が体に伝わってしまいます。
マットレスの耐久性が下がる
NELLマットレスにも薄いですが、ウレタンが使用されています。直置きでウレタンが水分を含んでしまうと、ウレタンがヘタれてしまいます。さらに、コイルもマットレス内でサビたり折れたりする可能性が出てしまいます。
品質保証の対象外になる
NELLマットレスは『120日間のフリートライアル』や『10年保証』があることが購入のメリットです。しかし、NELLマットレスを直置きして本体にカビが生えてしまった場合、品質保証の対象外となってしまいます。
NELLマットレスは丁寧に使用していて、3cm以上のヘタリが生じた場合は10年間の保証期間内であれば、無料で修繕または交換してもらえます。この保証を維持するためにも推奨されている方法で使用することをお勧めします。
NELLマットレスの直置きでの使用は推奨しないと公式HPにも書かれています。
実際に直置きしている方の口コミ
NELLマットレスを直置きする場合のお手入れ方法
オススメされないのはわかっているけど、どうしても寝心地が良いNELLマットレスを直置きしたいという方もいるかと思われます。特に、小さなお子さんのいるご家庭に共通するお悩みだと思われます。
そういった人向けに、カビの発生を予防するお手入れ方法やオススメのアイテムをご紹介いたします。
すのこのベッドフレームを使用する
NELLマットレスを直接床に置くのではなく、すのこをマットレスの下にすのこを敷く方法です。すのこを敷くことで直接床にマットレスを置くのと比較して通気性が良くなり、カビが発生するのを予防することができます。
小さなお子さんがいらっしゃる方や空間を広く使いたい方にオススメの方法です。
ただし、すのこにも注意点があります。すのこがフローリングや畳を傷つけてしまう可能性があるということです。
除湿シートや除湿パッド、アルミシートを利用する
すのこでは床を傷つける可能性がありますが、除湿シートは傷つける心配はありません。除湿シートなのでマットレスの湿気を吸い取ってくれます。湿気が溜まったら、適宜干して再利用ができます。
下に敷いて使用するのは除湿シートですが、汗などの水分を染み込ませない工夫も大切です。その際には除湿パッドが有効でしょう。マットレスの上に置くことでマットレスに水分が吸収されるのを防ぐ効果があります。
アルミシートは除湿シートと同様に床を傷つけないというメリットがあります。また、床のひえがマットレスに伝わりにくいため、冬でも床冷えを防ぐことができます。さらに、温度差が原因の結露を防ぐことができるため、カビが発生するのを予防するというメリットもあります。
これらのアイテムは直置きする際に適宜使用したいアイテムです。
部屋の湿度を下げる
寝室の部屋自体の湿度を下げる工夫もしましょう。窓を開けて外気を取り込んだり、除湿機や扇風機を利用して、部屋の湿度を低く保つ工夫をしましょう
洗濯をこまめに行う
シーツやベッドカバーをこまめに洗濯することで、カビの発生を予防することができます。NELLマットレスはもともとカビが発生しにくい構造になっています。しかし、マットレス自体を洗濯することはできません。そのため、シーツやベッドカバーをこまめに洗濯することで、カビの発生を防ぎましょう。
ローテーションを行う
ローテーションとはNELLマットレスの上下をひっくり返し、使用する面を換えることです。同様に頭側と足側をひっくり返す方法もあります。ローテーションを行うことで、マットレスのヘタリを予防したり、カビの発生を予防することができます。最低でも3ヶ月に1回、可能であればそれよりも少ない期間でローテーションを行うことが推奨されています。
陰干しする
陰干しとは、マットレス内の湿気を乾燥させて取り除く方法です。
陰干の推奨頻度は以下のようになっています。
- ベッドフレームを使用している場合: 月に1回程度
- 直置きで使用している場合 週に1〜2回程度
NELLマットレスの陰干しを行う時の注意点が3つあります。
①風通しの良い部屋で行いましょう
風通しの良い部屋で行うことで、マットレス内の湿気をスムーズに取り除くことができます。しかし、梅雨の時期や陰干ししている暇がないということもあるでしょう。
その際には扇風機を利用してマットレス内まで風を通し、素早く乾燥させましょう。
陰干しする際にはすのこなどを利用し、直に床にNELLマットレスを置かないようにしたり壁への接地面を減らしたりする工夫をしましょう。床や壁に接地する面積が広くなることで、風通しが悪くなってしまいます。
②床(フローリングや畳)の上や壁に直接触れる部分を少なくしましょう
③直射日光に当てないようにしましょう
直射日光を当ててしまうとマットレス内のウレタンが劣化したり、内部が急激に乾燥してマットレスが傷んでしまうかもしれません。
NELLマットレスは布団乾燥機や電気毛布を使用することができます。しかし、布団乾燥機などによる加熱のしすぎでマットレスがダメージを受けた場合は、返品保証の対象外となります。以下の使用時間を守りましょう。
注意!!布団乾燥機の使用は慎重にしましょう
・最大70度で1時間まで
・50度で2時間まで
まとめ
NELLマットレスを直置きで使用する事はオススメしません。
しかし、どうしても直置きする必要がある方はカビの対策やお手入れをしっかりと行いましょう。
NELLマットレスの特徴や口コミ筆者の体験談については、下記の記事で詳しく解説しているので、ネルマットレスについて実際のところどうなの?というところが気になる方は、ぜひご覧ください!